皆さん歩いている時、走っている時にケイデンスって気にされていますか?
まずケイデンスとは、
1分間あたりの足の回転数(ステップ数)のことです。
歩幅が大きければケイデンスは低くなりますし、歩幅が小さければケイデンスは高くなります。
ランニングではケイデンス180くらいが理想的とされていました。
しかし、最近の研究ではケイデンスに影響を与えるのは身長とスピードだけだという
結果が報告されています。
ランナーがペースを上げると足の回転率が高くなる。
また、背の高いランナーは背の低いランナーよりも足の回転率が少ない。
当然のことといえば、当然のことです。
ケイデンスが180くらいが妥当である理由は存在しないのです。
ケイデンスは人によって違うもので、それが“理想的な数値”より高いからといって、必ずしも良いランナーになれるとは限らないということです。
「ケイデンスは目標にするものではありませんし、そのために走り方を変える必要はない」というのが結論のようです。
しかし、これは何の問題もなく走れていたらの話。
もし、歩いたり、走ったりして問題を抱えている場合には、ケイデンスや歩幅を変えれば変化は感じ取れるというのが私の感想です。
私たちは裸足で歩いたり、走ったりする場合大きなストライドをとるでしょうか?
そんなことをした場合、まず足裏が痛いですし、身体への衝撃も相当なものになるので、皆さんチョコチョコ歩いたり、走ったりするのではないでしょうか?
まずそれが私たちの本当の歩き方であり、走り方なのです。
私たちは靴を履くことで本当に雑に歩いているのです。
本来はもっと慎重に体全体で衝撃を吸収しながら歩く生き物なのです。
ケイデンスが低くなるというのは歩幅が大きくなるということです。
歩幅が大きくなると、足が身体の前方についてしまいます。
そうすると、
前への運動にブレーキがかかってしまします。
進行方向に対して逆の力がかかるので、身体には大きな衝撃となってしまいます。
また、後ろにある身体を前まで持ってこないといけないので、その分足の接地時間が長くなります。
後ろにある身体を前まで「よっこらしょ」ともってこないといけないので、その間に捻れや癖などで故障がおきる可能性は大きくなります。
また後ろにある身体を前まで持ってくる際に、上半身も上下しますので、その分足への負担も大きくなってしまいます。
ケイデンスが低くなり、歩幅が大きくなると故障の可能性が高くなるのは事実です。
ケイデンスを高くするメリットは身体への負荷の軽減でもあるのです。
マラソン大会などが近づいてくると、どうしてもタイムが気になります。
そうすると気持ちが焦り、オーバーストライドになりフォームを崩す。
結果、故障したり、フォームがガタガタになってしまったりします。
日常生活で私たちは靴を履きます。
靴を履くと安心感から私たちの歩き方はとても乱暴になっていると思って下さい。
裸足で歩いているように丁寧に歩くことをイメージすれば、何か変化がみられるかもしれません。
ちなみに歩行の際は、1秒間に2ステップを目安にするといいと思います。
そんなことを言っている私も、No Shoesから足袋シューズに履き替えて知らず知らずのうちに走り方が雑になっていたようです。
No Shoesでの10kmと足袋シューズでの10kmを比較するとNo Shoesの方が身体への負担が少ないことに疑問を持っていました。
色々と見ていると、No Shoesの時は183以上だったケイデンスが、足袋シューズだと175くらいになっていました。
タイム的にはほとんど変化はないので気付きませんでしたが。
試しに足袋シューズで少し歩幅を意識して走ったところ、ま〜楽に、気持ちよく走れ、何ならタイムもいい感じで。
ちなみにケイデンスは183でした。
No Shoesの際は裸足に近いので無意識に丁寧に走れていたのが、足袋シューズの包まれている安心感で歩幅に変化が出たのでしょうね。
問題ない方は、さして気になさらないでいいかもしれません。
でも、何らかの改善を求めてる方のヒントになれば嬉しいです。
そして、靴を履くことで私たちの歩き方は無意識のうちにとても乱暴になっていると思って下さい。
裸足で歩くように、丁寧に歩けば身体の負担も減るかもしれませんね。
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