クッションのあるシューズ。
クッションのないシューズ。
皆さんは何を基準に選んでいますか?
クッションのあるシューズは楽だからいい?
クッションのにないシューズは足に刺激がくるからいい?
どんな基準で選べばいいのでしょうか?
クッションのあるシューズは、
膝・股関節のストレスを増加させます。
足部・アキレス腱のストレスを低下させます。
クッションのあるシューズは、単純に地面からの衝撃を和らげます。
足へ入っていくる衝撃をクッションで吸収することで足部やアキレス腱への突き
上げを緩和させます。
また局所的に圧力が集中していても当たりが柔らかくなります。
クッションのないシューズは、
膝・股関節のストレスを低下させます。
足部・アキレス腱のストレスを増加させます。
クッションのないシューズは、衝撃がそのまま足に跳ね返ってきます。
すると、衝撃を逃すために自然と歩幅を狭くし、少しでも身体への衝撃を緩和しよ
うとします。
ストライドが狭くなると重心位置の近くで接地することになるため、自分のテリト
リー内で体重移動を行えるようになり、ブレやねじれが減少し膝や股関節に自然と
負担がかからないようになります。
クッションがあるシューズというのはクッションの分、接地が不安定になります。
その足部の不安定さを上部の膝や股関節で補正するので、どうしてもそこにねじれ
が生じてしまいます。
クッションのないシューズというのは、余分なものがない分、接地時に足が敏感に
働き身体が反射的にバランスをとるようになり、上部へのねじれが起きにくくなり
ます。
このように痛みや不安のある箇所を考えて、靴のクッション性をどれくらいにする
のかを選定していくこともできます。
なんとなく楽そうだからとか、足に良いと聞くからといったことではなく、こうい
った基準で靴を見ていくと面白いと思います。
では、クッション性のあるシューズを履いている人が膝が痛いからといって、クッ
ション性のないシューズに変えようとするとします。
これには注意が必要です。
身体の適応期間をしっかりと設けないと、逆に大きな故障のリスクがあります。
3ヶ月〜半年くらいを目安に少しずつ移行して下さい。
方法としては、履く時間を少しずつ増やしていくという方法です。
60分運動するとして、5分クッション性のないシューズを履いて、残りの55分は履
き慣れたシューズで運動する。
その時間を少しずつ増やしていき、痛みがでれば痛みがない時間まで戻してといっ
た具合で、少しずつ移行していって下さい。
逆に履いているシューズで痛みがない場合は、変にシューズを変えなくていいと思
います。
そのシューズで身体が適応していますで、変にシューズはいじらない方が怪我など
のリスクは少ないと思います。
しかし、調子がいいからといってクッション性のあるシューズばかり履いていると
、足部周りの筋力がつきません。
また、同じシューズばかり履いていると同じ箇所に疲れは集中してしまいますので、
たまには、違った種類のシューズを履くことを大いにオススメ致します。
Fit Insoleで製作するインソールのベースはソフトとハード2種類用意しています。
ベースの選定に当たっては、故障箇所、運動強度、シューズとのバランスを考えて
決めています。
例えば、
・登山メインで
クッション性のあるシューズ
膝を故障している場合は、
インソールのベースはハードを使用し、少しシューズの柔軟性を低下させ、安定
感を出し、バランスをとりやすくしています。
・ランニングメインで
クッション性のあるシューズ
膝を故障している場合は、
インソールのベースはソフトにして、底面に補強を入れて安定感を出すと思います。
ランニングの場合は、接地の時にインソールが硬いとやはり衝撃が大きいので、接
地時の足当たりの柔らかさは残しつつ、ベースの底面に補強を入れてインソール本
体のたわみを調整するイメージです。
同じシューズでも、行く場所や歩く地面の状態でインソールの硬さを変えれば、より
歩きやすくなったり、地面を掴みやすくなったりして、結果足への負担を減らすこと
につながると考えています。
硬さを変えるのは、ベースの場合もありますし、表面に貼る材料でも変える場合もあり
ます。
こう考えると、シューズの硬さ、インソールの硬さ、インソール表面材の硬さなど
組み合わせが無限になってきますので、色々と相談して下さい。
身体の状態、足の状態、シューズの種類、痛みや違和感の状態などから、最適な組
み合わせを決めていきましょう。
お気軽にご相談お待ちしています。
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