Fit Insole の「歩く Tabi」は、足袋にオーダーメイドインソールを入れた商品
になります。
オーダーメイドインソールを入れる足袋は「力王」さんの、”縫い付け足袋”を
使用します。
足袋の選定にあたって、多くの足袋に足を通し熟考を重ねました。
•気持ちよく歩けるか
•足のフィット感
•インソールを入れることのできるか
•重さ
•足への追従性
•しなやかさ
足袋は色々な用途で使用可能ですが、「歩く Tabi」ということで、今回は歩く
時に最高に気持ちよくなれるという観点で、足袋を選定した結果、「力王」さ
んを選びました。
後ろのコハゼは5枚。
コハゼとは足袋の留め具のことです。
留め具が5つついているということです。
この数が多くなれば、足袋の高さが高くなっていきます。
5枚は足袋としては少ない方ですが、日常で履くにはちょうど良いくらいです。
皆さんこのコハゼが面倒臭そうに思われがちですが、意外とそうでもありません。
超面倒臭がりな私が言うのですから間違いない(笑)
裏技としては、このように折って履いてしまうと、スッと履けて、おしゃれ。
急いでいる時は折って履いて、しっかり歩く時はコハゼをとめる。
なぜ足袋か?
①足の指が正しい位置に置かれる
足袋の1番の特徴は、親指とその他の指の二股に分かれているということです。
二股のいいところは、
足の指が正しい位置に配置されることです。
結構これは大きいです。
皆さんの足を動かしてみて下さい。
後足部(青丸部)は動きにくいですよね。
それに比べて、前足部(赤丸部)はよく動きますよね。
後足部は接地の際に身体をしっかりと支えるために強固なつくりとなっています。
一方、前足部は親指で地面を蹴るため、そしてその他の指でバランスをとるために、
動きやすい構造となっています。
前足部は動きやすいため、癖が出やすくです。
また、よく動く分後足部の歪みを補正することもできてしまいます。
外反母趾、内反小趾など変形も大きくなります。
後足部はインソールで矯正しやすいですが、動きやすい前足部を矯正するのはイ
ンソールでもかなり難しいです。
そんな前足部を正しい位置に配置できるのが足袋なのです。
1番強い親指を正しい位置に置くことで、その他の4本の指も自ずと正しい位置に
配置されます。
前足部が正しく機能する環境が整えば、動きにくい後足部も自ずと正しい位置に
収まっていくものです。
足が正しい位置に収まればもちろん足が正しく動くようになり、正しく身体が動
くようになっていきます。
足袋を履くと踏ん張りが効くとか、足の指が使いやすくなるといわれるのは、こ
ういった理由からなのです。
逆に靴だとどうでしょう。
靴の幅が小さいと指を動かすことができません。
逆に大きいと、自分の癖が出やすくなってしまします。
外反母趾の人が無闇に幅の広い靴を履くことが悪い理由です。
足のことを知れば知るほど、足の指を正しい位置に導いてくれる足袋って革命的だ
と思ってしまいます。
②足が固定されない
足袋には紐がありません。
あまり考えたことがないと思いますが、靴を履くということは、足に靴を靴紐で
くくりつけているんです。
大袈裟にいうと靴をぶら下げて歩いているようなものです。
足と靴が一体化するには、靴紐をしっかりと結ぶ必要があります。
そうすると知らず知らずのうちに、足首の可動性は制限されているのです。
では足袋はどうでしょう。
足袋は足を布で包んでいるだけです。
足袋が脱げないように足首まで布で覆っています。
足を布で覆っただけなので、足は身体が反応した通りに動きます。
足首の可動性も制限されず、脳が反応した通りに足が動くので、自然と人間らしい
動きになり、怪我や故障もしにくくなります。
この足が固定されないことは、歩く気持ちよさに大きく関わっているように思いま
す。
何者にも制限されないと、本当に気持ち良く歩けます。
脳と足の間にズレがないと、とてもスムーズに歩けるんです
③しなやか
先程も述べたように、足の動きを妨げないことは、気持ちよく歩くことにおいて
必須です。
私の選定した足袋のソール。
ゴムソールで薄く、とてもしなやか。
柔らかいではなく、しなやか。
この辺りは足袋の選定にあたっては1番こだわったかもしれません。
足の動きに追従して、皮膚のように動いてくれます。
足が地面に接地してから、足先で地面を蹴る瞬間まで、足と足袋が一体となって
いる感覚は癖になりますね。
どんな靴ものよりも、しなやかに動いてくれる自信はあります。
しなやかといえども、薄いので足裏への衝撃は大きいです。
ですからクッション性は、オーダーメイドインソールで足をサポートすること
で得ています。
インソールも無闇に柔らかくなく、あくまで各アーチを支え、人間本来の足の
クッションを引き出す設計です。
靴のようにクッション性満載になってくると、歩き方が雑でも歩けてしまいます。
人間本来の足のアーチ、膝や股関節を使ってクッションを引き出す歩き方を忘れ
てしまうのです。
「歩く Tabi」は人間本来の、全身を使っての歩き方を思い出させてくれるのです。
④軽量
登山ではUL(ウルトラライト)、自転車でも何十万というパーツを軽量化のために
使います。
ランニングでいえば、シューズは驚くほど軽量で、スニーカーでは重すぎて走る
気にもなりません。
つまり、軽量というのは驚くほど身体への負担を軽減できる要素なのです。
「歩くTabi」はもちろん驚くほど軽量です。
足袋の中でも、軽量で足への追従性の良い製法の足袋を選定しています。
足が軽いということの恩恵は歩いてみると端的に現れます。
薄い足袋で歩くと疲れそうと考えると思いますが、軽量でオーダーメイドイン
ソールで足にフィットした履き物は、とても快適に歩けます。
重さ、これは本当に重要です。
ランニング、自転車、登山などの軽量なものは驚くほど高額です。
それでも、多くの人に必要とされ、新しいものが次々と生み出されます。
それは、そこにそれだけの価値があることを皆さんがわかっているから。
足元の軽量化。
やってみる価値はありませんか。
しかもオーダーメイドで。
前足部が整えられ、
足が固定されず、
軽量でしなやか。
「歩く Tabi」で歩くことは、自分の身体を正しく使うことの気持ちよさを思い出
させてくれるでしょう。
日常の1歩にがときめくようになれば、毎日の1歩1歩が Tabi になります。
Tabi に出かけるように、歩くことが能動的になっていくのです。
歩くことが、受動的から能動的に。
歩かされるから、歩きたいへ。
「歩く Tabi」でその1歩を。
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