私は皆様の足や身体をみてインソールをつくっています。
多くの人の足をみていると、正しい位置に重心がかかっていないことが多いです。
体重が内にかかり過ぎたり、外にかかり過ぎたりする人が特に多いです。
体重が内にかかり過ぎると扁平傾向、外にかかり過ぎるとハイアーチ傾向になりやすい。
当然どちらも足首に負担がかかり、膝や股関節に捻れが出る、また足趾までしっかりと体重がかからなくなり、故障の原因になっていることが多いです。
この捻れをとる事が私がインソールをつくる際にいちばん重要視するところです。
しかしインソールというものは、足底からしか影響を与えられない。
足裏からのみで足首の傾きを整えたり、制御することはとても難しく、どこかに無理が出てくるものです。
足裏に不自然な傾きをつけて、足首を真っ直ぐにしたとしても静止状態では安定するように見えますが、やはり動きが不自然になりますし、体を動かしたとき動きにスムーズさが出ない事が多いです。
そこで、重心をしっかりと真ん中にかけられるように導くストラップを新商品として新たにラインナップに加えます。
そのストラップの名称は「ハチ(8)」です。
足首を八の字に固定するのでハチ(8)。
このハチ(8)の1番の特徴は足首の左右への動揺を軽減することです。
インソールは足底からしか影響を与えられないのに対して、ハチ(8)は足底から側面までしっかりと筋肉を支え、上まで引っ張り上げることが出来ますので、足首がとても安定します。
足首の動揺が大きい接地時に、足首が左右にブレることなくしっかりと中心部に重心を持ってくることができるので、スムーズに足趾まで体重移動ができるようになります。
今まで、インソールで各アーチのサポートから足首の補正、靴とのフィッティングなど全てをインソールでやらなければいけないと考えていました。
各アーチのサポートや前後バランスを整えるのは、インソールの得意な事と思います。
しかし、左右への動揺を抑えるのはなかなかインソールのみで補正するのは難しく感じていました。
足裏からの影響のみで何十キロもある体重が内にかかりすぎないように、外に行きすぎないように支えるのは限界がある場合もあります。
そして、インソールだけでその効果を狙いすぎると多くの場合、身体に拒否反応が出ることの方が多いです。
それならインソールが得意な事、ハチ(8)が得意な事を組み合わせたほうが、無理なく効果的に結果が出やすいと考えました。
ハチ(8)の得意なことは、
足首の左右への動揺を減らすこと。
接地の際に、重心を正しい位置に持ってくることです。
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