足型を採っていてよくあるのが小指がない方。
赤丸のように小指が地面についていません。
つまり、足趾は5本あるのに4本しか使っていない。
バランスも悪いですし、もったいない。
何十キロもある体重を20何センチの小さな足で支える。
その中でも地面を掴むことのできるのは、5本の足趾です。
その5本の足趾の1本が使えていない。
そう考えると事の重大さがわかるかもしれませんね。
それでは、なぜ小指が浮いてしまうのか。
それは簡単。
前足部の親指側に体重が掛かり過ぎているから。
人間の足趾で1番大きく、力強い親指。
バランスを取ったり、踏ん張ったりする時に親指はすごく重要になります。
ですから、人間の足は親指側に動きやすくなっています。
しかし、小指が浮くというのは過剰に親指側に体重が乗ってしまっている状態です。
この状態の人は結構多いです。
ではなぜ親指側に体重が乗りすぎてしまっているのか。
これは、ふくらはぎの外側の筋肉がうまく使えていないから。
親指側に足が動きすぎないように、ふくらはぎの筋肉が拮抗筋として作用して足趾をまっすぐ5本接地して地面を掴める状態にしているのですが、この筋肉が上手く使える状態になっていない。
それが大きな原因です。
そのふくらはぎの外側の筋肉と密接な関係にあるのが「外側アーチ」。
上の写真の青部分。
足裏のこの「外側アーチ」を整えると、ふくらはぎの外側の筋肉が作用しやすくなります。
足の土踏まず側をよく使う、扁平足や外反母趾の人。
土踏まずにばかり目がいきがちですが、外側アーチも崩れている方が多いです。
外側アーチを整える事で、小指が使えるようになれば、足の内側の負担は軽減します。
インソールといえば、土踏まずをイメージする方が多いと思います。
しかし実は外側のアーチも重要。
足底筋膜炎や外反母趾の症状をみると、土踏まずのサポートにばかり目がいきがちですが、実は拮抗筋である「外側アーチ」を整える事で、足を正しく使えるように導いていけます。
5本ある足趾。
しっかり5本使えていますか?
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