小欲知足

今年も無事に梅雨入りしました。

雨だと気が滅入ることも多いですが、歩くことに関しては雨の日は嫌いではありま
せん。
濡れる前提でノーシューにバギーズショーツ、これに傘かレインウェアで歩いてい
ます。

雨粒が傘やレインウェアに当たる音が心地よく、緑も映えます。

そんな散歩中にあった一言。

「小欲知足」
なかなか深い言葉です。

あれも欲しい、これも欲しいと思うことは当たり前のこと。
その中から1番の本質を見極めて、身の丈に合ったものを選別する。

私はインソールを作る仕事をしています。

私にとっての欲は、
「インソールを通して楽しさを提供したい」ということです。


インソールで

痛みがなくなった、
立ち仕事が楽になった、
長く歩けるようになった、

などなど、「楽しい変化」を感じてもらいたいです。

そのために、1人1人の足をカウンセリングし、お話しをし、インソールの仕様
を決めます。

体重のかけ方、圧が集中するポイント、歩き方の癖、本当に人それぞれです。


また、靴によっても感じ方が変わってくるので、なかなか大変です。

幅の狭い靴、インソールがペラペラの靴、スポーツに適したスパイク、長靴など、
それぞれに靴に合わした上で、インソールのバランスを調整していきます。



これだけ多くの事を考慮しないといけないので、のうひんまえの調整は必須です。

いくら考えて製作しても、履いてみなければわからないのが本当のところです。
出来上がったインソールを靴に入れたみて、実際に歩いてもらいます。

お客様の感想を聞きます。

土踏まずが高すぎないか? or 低すぎないか?
局所的に当たってないか?
靴がキツくないか?
踵が脱げないか?
痛みはどうか?
左右差は?

などなどお聞きして、修正箇所は調整します。
ただ、なければいけない違和感もありますので、その辺りはお客様と相談しながら
調整します。

そこから、今度は私の番です。

歩き方をみて、

もう少し土踏まずをサポートしたい。
少し外に流れているから、サポートを弱めよう。
もう少し前に体重が乗るようにしたい。

などなど、こちらも試していただきます。

ほとんどの調整は2mm単位。
これで動きが変わります。


そうして、1足のインソールが完成します。

なかなか手間はかかります。
もっと楽がしたいです。

でも、それでは自分の欲が満たされない。

「インソールを通して楽しさを提供する」

この欲を満たすためには、どれも必要な一手間なんです。




もっと楽できないかとぼやく私に皆さんこう言います。

「それをやったらFit Insoleじゃない」と。

だから、今後も手間ひま惜しまず頑張ります。
それが僕の欲を満たすたった一つの方法ですから。


Fit Insole

京都で あなたにFitした オーダーメイドインソールをつくります。 取り扱い 京都キャロット MONKEY CREW

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