No Shoes (ノー シューズ) 〜製作ノート〜

新製品。

インソール職人が作る履き物『No Shoes』。

インソール形状の板に、紐を通しただけの履き物。

しかし、これが歩いていてとても楽しい。
靴とのストレスがなく、開放的で、軽くて、裸足で芝生の上を歩いているような感覚。

そんな「No Shoes」とは。

なぜ「No Shoes」か?

靴とは、足を包む形の履物の一種。
全く足を包んでません。
まさしく「No Shoes」。

最近の靴はよくできていますね。

クッション性があり、体重移動もしやすく、バランスもとれ、筋力を使わなくても勝手に足が進んでいく。

人間の力を使わなくても、靴が勝手に全てやってくれる。
人間は靴に足を入れているだけ。

クッションで守られ、バランスがどちらによっているか感じず、前に進むために地面を蹴ることなく、自分の力を使わないことが効率的なのか?

最近は、人間が靴に合わしているような感じですよね。
もちろん、アクティビティによってはしょうがない面もありますが…。

地面をつかまえて、身体の傾きを感じて、自分の力で進んでいく。
効率的でないかもしれないけど、これが人間です。

靴が全てやってくれるようになると、脳(No)を使わなくなります。

クッション性がよく、バランスをとってくれ、体重移動を導いてくれる靴を履いていると、足裏の感覚器を使わなくても身体は動くようになります。
そうなると足裏の感覚器は鈍り、足裏と脳の働きが結びつかなくなります。

そうなっていくと、人間本来のバランス感覚が衰えて靴の機能がないと歩きにくく感じてしまうでしょう。
「No Shoes」は裸足感覚のサポートも最低限の履き物です。

薄っぺらい靴底から地面を感じ、自分の力を使ってバランスを取り、自分の力を使わないと進みません。

こうやって足裏と脳(No)がリンクしていくようになれば、自分で歩くことの楽しさに気づくことができます。

靴に入れて使うインソールは、どちらかというと受動的です。


「受動的」とは、「ほかに動かされるさま」という意味の言葉です。自分の意思ではなく、ほかのものによって何かをさせられるさまを言います。
例えば、他人の言うことにそのまま従うだけの態度や、指示があるまで自分からは動かない姿勢などを指します。

つまり、靴によって身体をコントロールされている状態ですね。
インソールは、靴と身体の間に生じるズレを補正する役割です。
一方「No Shoes」は、能(No)動的な履き物です。

「能動的」とは、「自分からほかへ働きかけるさま」という意味の言葉です。
他人の意思などによらず、自分から積極的にほかへ作用を及ぼすさまを言います。

「No Shoes」は、インソールのような形状が埋め込まれた履き物ですが、普通の靴に入れるインソールとはコンセプトが違います。

硬い地面や平べったい板に足を打ち付けて歩いていたら、衝撃が吸収されず疲れや痛みが生じやすくなるのはわかると思います。

「No Shoes」は平べったい板ではありません。
インソールのように各アーチを適度にサポートすることで衝撃を吸収したり、足裏を刺激することで脳への信号を促しています。

しかし、足裏の形状や柔軟性は人それぞれです。
ですので、その辺りは通常のインソールを作ってきたノウハウを駆使して、一人一人にFitした形状を作っていきます。

靴に入れるインソールは、靴と人の動きのズレを補正するもの。
「No Shoes」は、足が能動的(No)に動かせるように導くモノです。

「No Shoes」は、自分の足で歩けるようになる道具です。

インソールではないけど、インソール職人が作れる履き物「No Shoes」。

インソール職人だけれど、自分の足で歩いて欲しいという思いは強く持っています。
そんな自分だから作れたモノかもしれません。


靴に効率的に歩かしてもらっているか、
自分の力で自分のスピードで歩いているか。

どちらを選びますか?

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