扁平足ってなぜよくないのか?

扁平足の症状はわかっている人は多いと思います。
そしてよくないということは、結構皆さんご存知です。

今回はなぜ扁平足がよくないかということを、疲れやすいからとかいったところ
からもう一歩踏み込んで書きたいと思います。


まず扁平足の症状から。

いちばんわかりやすい足の症状かもしれません。
土踏まずが低下してしまっている状態ですね。
フットプリントで見てみると、
上が正常な足で、下が扁平足の足。
正常な足の斜線部が扁平足の場合は青色になっています。

症状としては、簡単いうと足裏の疲れや痛みになります。
また、クッションのように使う土踏まずが低下しており。クッションがしぼんだ
状態ですので、うまく負荷を分散できません。
その他膝の痛みなどにも関連しています。


なぜ扁平足になるとよくないのでしょか?

まずは足裏のお話。

人間の足裏にはメカノレセプター と呼ばれる感覚受容器があります。
わかりやすくいうとセンサーがあるということです。


このセンサーが体重がどちらによっているのかなどをを感知し、バランスをとっ
たりしています。

踵の前、足の指の付け根全体と親指にたくさん分布しています。

ここに入った刺激を脳に伝達し、身体をどう動かすかを脳が指令を送っています。

ですから人間本来の動きを出すには、メカノレセプターに正常に刺激を与えられる
ことがとても重要です。



メカノレセプターの存在をわかってもらった上で、土踏まずとの関連性をみてい
きましょう。

扁平足は土踏まずが低下した状態です。

この時の体重移動を見てみましょう。
緑が扁平足の体重移動のラインです。
全体的に内側しか使えていません。

体重が指の付け根に到達するまでにのメカノレセプターは内側にありますか?

そして、指の付け根の一面にあるメカノレセプターは、内側の1/3しか使えて
いません。

親指には刺激がいっているからいいんじゃないかと思いますが、体重が内側に
のっていると親指もベチャッとついてしまっている状態です。
親指でバランスをとるには、親指が使える状態にしておかなければなりません。

山の下山時にしっかり踏ん張る、ランニングで地面を蹴る、スポーツで切り返す
動作、ジャンプで地面を押す、こういったスポーツの動作時にしっかりと親指を
使えることがとても重要です。

小さい子供は土踏まずが形成されていません。
ですから、親指でバランスがとれずよく転びますよね。

親指は他の指に比べて、極端に大きいのはこういった理由があるのです。



扁平足の場合、メカノレセプターの多くの部分に刺激が入っていません。


人間は二足歩行です。
2本の足で立って、大きな身体を動かし、バランスをとる。

こんな大きな身体を、こんなに小さな足の限られたセンサーをつかって制御してい
ます。
だから、メカノレセプターを正常に働かせない状態いうことは、人間本来の能力を
ダウンさしていることにほかなりません。

勿体無いですよね。
しかし、センサーに正しく刺激が入るようになり、脳からの信号が正しく伝わるよ
うになれば、痛みがなくなる可能性はありますよね。
薬に頼らなくても、自分の能力を呼び起こすだけです。

扁平足。
いいことってありました?

Fit Insole がインソールを製作する際に意識すること。
メカノレセプターに正しく刺激が入るようにすること。
親指がしっかりと使えるよになること。
メカノレセプターに正しく刺激が入るようになれば、人間本来のバランス感覚
を取り戻し、自分の足で歩けるようになります。

メカノレセプターは足の指の付け根全体と親指に多く分布しています。
だからここに体重がのるまでの後足部でどう体重移動をコントロールするか。

扁平足の場合で言うと、内側によっている体重移動のラインをもう少し外寄りの
イメージになるようにしていく。
前足部に体重がきた時に指の付け根全体で地面を踏め、親指も使える隙間が保てる。
こういったイメージで製作しています。

ミニマル ハーフインソールはそういった部分で、ミニマルで必要最低限の機能を
持ったものということで開発しました。


メカノレセプターって、人間本来の能力を発揮するために非常に重要です。

身体の悩みは色々とありますが、案外足裏を整え人間本来の能力をしっかり使える
ようになれば、自然と治ることもあります。

せっかく人として生まれてきたなら自分の力で生きていきたいですよね。
その上でインソールにできることもあると思っています。

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